第2回CLDA受賞作品

入選

9697

七輪とは、友人との食事の時間や会話を大切にするための、特別な食の場と時間を提供する道具である。七輪を囲んで、食材をじっくり焼きながら、美味しい酒を呑み、会話を楽しむ。この9697は、七輪の本質である豊かな時間をゆっくり味わうための道具である。

この9697は真っ黒な球体になっており、存在を隠すような形状や色をしている。余計なノイズや不必要な装飾や機能を排除することにより、七輪の炭火の明かりが空間を彩り、特別な時間を純粋に楽しむことができる。

従来の珪藻土製の七輪は割れやすく、水に弱いので取り扱いに注意が必要だった。しかし強度のあるセラミックを用いることで、このような心配事などを取り払うことができる。さらにこの球体の内部は断熱のため二重構造になっているが、セラミックだからこそこの自由な形状を表現することができる。つまりこの9697は水洗いでき、耐久性や耐熱性に優れた新しい七輪である。

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三島 大世 Taisei Mishima

  • 1992年生まれ
  • プロダクトデザイナー / フリーランス
  • TAISEI MISHIMA DESIGN
  • University for the Creative Arts, BA(Hons) Product Design
  • 東京都