第2回CLDA
受賞作品
入選
都市に浮かぶルーフ・キッチン
低中層ビルの屋上は、余剰空間であり、設備機械や洗濯物が占拠している。日当たりもよく、風も通り抜ける屋上で料理をしたり、集まって食事ができるのならどんなに楽しいだろうか。
ビルの屋上に人々が集まり、「都市生活を彩る食空間」を提供するキッチンを提案する。
屋上のパラペットに取り付け可能なセラミック・キッチンボックスをデザインする。耐候性、耐摩耗性、耐汚性、耐水性を兼ね備えたセラミック・キッチンボックスは、屋外での使用に適している。ボックスは、育てる、洗う、冷やす、調理する、食べるという5つの食に関する行為に即して設計されている。住民や利用者は3つの基本的なユニットを組み合わせて、自らの生活スタイルに合わせて食空間を作り出していく。
セラミック・キッチンボックスは、多様な食空間を提供することによって低中層ビルの屋上空間を彩り、街全体に展開していく。屋上で食を楽しむ、新しく豊かな生活風景が生まれる。