第1回CLDA
受賞作品
入選
自然と共鳴する
セラミックス空間
自然界の変化を受信し、その変化の様子を表現する装置をつくれないだろうか、と考えました。原理はガリレオ・ガリレイによって考案された「ガリレオ温度計」と同じです。昼間の暖かい時間、ガラス管内のセラミックキューブ(浮沈子:ふちんし)はやや低い位置にあり、日光に照らされて、ランダムな影を地面のセラミックスタイルに投影します。時間が経過し、夜になると気温が低下して、ガラス管内のキューブが上昇を始めます。それと同時に、昼間の日光を吸収した畜光セラミックスで構成されたキューブが発光を始めます。
この場所は森に囲まれています。森は秩序と無秩序の両面を持っています(ボロノイ)。その連続性をこの空間に込めました。
今回、浮沈子(キューブ)はシンプルな正四面体ですが、あらゆるデザインを施す事が可能です。