第1回CLDA
受賞作品
入選
duck light
「くらしを彩るあかり=空間を豊かにするあかり」
優しい光を表現したいと思いました。
パッと思い浮かんだのは、アヒルの口に似た緩衝材。
光を柔らかいもので包み込むことで、柔らかでまろやかで心和らぐ優しい光にならないかなと。
まず一つ一つのピースを焼きあげます。
その後、卵型の外形に固定し、二度焼きをしてシェードの形に成形します。
焼成後の一つ一つのピース形状に関しては、ある程度、偶然性に委ねることを考えています。
100%思い通りにコントロールするのではなく、最後の部分の許容値を広げる事により偶然が生み出す、不規則な美しさを引き出すイメージです。
ピースの形が不規則で不思議な形をしている分、お互いの形が良い意味で干渉し、光を緩衝してくれます。
床に落ちる影は儚い木漏れ日のように。
空間を柔らかく優しい光で満たし、より豊かにしてくれる照明器具ができました。