第1回CLDA
受賞作品
入選
crack
セラミックの触れたくなるような質感、製品のほとんどが角のないデザインをしています。それらに着目し、硬いけど柔らかそうな素材感を、卵型という形状で表現しました。「彩る」ということは「なくてはならいものではなく今あるものに面白みや趣を付け加える」ということである。そこで、くらしに寄り添ってはいるが、なくてもよいものに焦点をあてることを、彩りを加えることとしました。強度、耐熱性、劣化しにくさなど、数多あるセラミックの特性。これら、生活の中での必然的な機能の中では、彩りは生まれないと考えました。本来セラミックに求められる能力とはまた別の能力を利用することで、セラミックの可能性を引き出せると考えました。そこで今回我々は、割れるという性質に目をつけ、デザインに取り込みます。割るという非日常的な行動を創り出すことで生まれる「彩り」が、新たな暮らしに寄り添うでしょう。