第3回 CLDA 2020 情報

審査員メッセージ

第1次審査・第2次審査

※50音順

浅井裕雄

建築家 裕建築計画代表

暮らしのなかに繰り返し訪れる「出会い」。私たちは、人やモノや出来事に出会う瞬間、ワクワクしたり、驚いたり、感動したりして、新しいなにかを期待している。

セラミックでどんな「出会い」を考えることができるだろうか。セラミック自身が新たな出会いを表現してもいいし、セラミックが媒介者となり新たな出会いが生まれることでもいいと思う。しかし、どこかにあるモノをそれに置き換えたものでは出会いは始まらないと思う。

暮らしに新たな幸せを呼んでくる「出会い」に会えることを楽しみにしています。

プロフィール

田中右紀

佐賀大学 芸術地域デザイン学部 教授 陶磁造形作家

陶磁器デザインは実用としての機能の追求で生活をより良いものにしてきた。さてその先、人々はさらに何を求めるか? それに応えるのは、現在を当たり前のこととして受け入れたり跳ねのけたりする若者だ。彼らが通り一遍でない人の感情や嗜好、不合理、多様な営みに対しどこまで思いを寄せられるか? 自分の欲求や要求をリアリティーをもって探求し、決まりごとのない感覚で、心にフィットする使い方、アイテム、ストーリーを導き出すことができるか? 技術より発想、専門性よりハイブリット(組合せ)、生産物の価値より理念、結果より動機、一般の要求より個人の欲求、とにかく作っていてテンションが上がるような、そしてそれがカッコいいと思えて他者との共感を得られる。そんなセラミックが創る「出会い」を期待する。

プロフィール

ナガオカケンメイ

デザイン活動家 D&DEPARTMENT ディレクター

心の時代に、セラミックは何を私たちに出会わせてくれるのか。

やっと、いろいろな経験を経て、私たちは次から次へと新しいものを消費する生き方から、長く大切に使いつづけるライフスタイルに変わってきました。それはものの生み出し方から、使い方、販売の方法などの形の見えないものまでにです。そして、時代は心の健やかさ、美しいものを美しいと感じる時代へと進む事でしょう。それは商業的にプロのデザイナーという専門家だけが世の中に商品や企画として生み出してきた流れさえ、変えるかもしれない。SNSなどの個の発信のように、もっともっと繊細で実直な新しいモノづくりの世界を予感させるように感じます。ものづくりはもっと素直で健やかになっていく。

この公募展は、そんな時代に3回目を迎え、よりリアルで刺激的な発想を求めています。セラミックの常識を超え、新しい様々を結びつける「出会い」がテーマ。店を持つ私としても、単なるセラミックを超えた新しく心に残り響くものを期待しています。

プロフィール

萩原修

明星大学デザイン学部 教授 デザインディレクター

時代が変われば、デザインの役割も変わります。急激な変化の時代、経済だけでなく、社会に貢献する仕組みのデザインが広がっています。課題を解決するためのデザインも大事ですが、時には素材に向き合って、その魅力を引き出すデザインに挑戦してみませんか。長い歴史の中で育まれた地域の文化と素材との関係を読み解きながら、これからの自分たちの暮らしを面白くするデザイン。近代化とともに発展してきたセラミックという素材が、変化していく社会の中で、どのような価値を生み出していけるのか。大きな可能性と、小さな幸せにつながる暮らしのデザイン提案を期待しています。

プロフィール

宮脇伸歩

株式会社LIXIL LHTデザインセンター チーフデザイナー プロダクトデザイナー

今回のテーマが「出会い」となった時、難しく考えればよく分からなくなるけれども、「出会い」という現象をセラミックを介在として創り出せる可能性を感じました。私は住宅設備の会社にいますので、まずはどういう暮らしを実現したいのか。そのためにどういう住まいを提供するのかを考えるのが日常になっています。最近の住まいは、完成品を届けるだけではなく、それを作り上げるプロセスを共有するよろこびや、ずっと手を加えて育てていくよろこびも価値とする方向になってきています。ですから、今回の「出会い」をテーマにして、セラミックという素材の作り方や、できた製品がどういう関わりをし、効果を発揮するのか、様々なアイデアが提案されることを期待しています。

プロフィール